不動産売却時の売主様のストレス その1

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「自分の住んでいる大切な家を売る」となったとき、心配ごとや疑問に思うことが売主様にとってストレスとなってしまうことは少なくありません。みなさんなら、住まいを売却する際、どんな心配ごとを抱え、どんなことに対して疑問を感じると思いますか?

「いつ購入希望の人が現れるのだろう」ということでしょうか。それとも「ちゃんと希望した価格で売れるのだろうか」ということでしょうか。実は、この2つは代表的なストレスと言えますが、これ以外にも多くの売主様が感じるストレスが存在します。「備えあれば憂いなし」です。今回はたくさんの不動産売却に携わった我々から、あらかじめみなさんにお伝えしておきたいストレスについてご紹介していきます。

不動産会社の働きとは?

多くの売主様が売却活動中に感じるストレス、それは「不動産会社がなにをしてくれているか分かりにくい」ということです。「お任せください!」と熱心な説明を受けて、売主様は数ある不動産会社の中から一番信頼ができそうな、熱意のある会社を選んだはず。さぞ販売活動にも力を入れてくれるだろうと期待していたのに、契約を結んでからというもの、何をどう頑張ってくれているのかイマイチよくわからない、結果も出ていない……。なんていう状況では、売主様がやきもきしてしまうのも当然ですよね。

不動産会社からすると、お預かりした物件の情報を自社のホームページに載せたり、レインズ(REINS)に登録したり、オープンルームやオープンハウスの企画をしたりといった、販売活動の主たる内容をきちんとこなしていても、問い合わせの有無やその件数は、正直なところ、努力ではどうにもならないケースもあります。

売主様が、わくわくした気持ちで自分の物件を任せたにもかかわらず、期待に反して売却活動中にストレスを感じてしまうのは辛いことです。一方、不動産会社にとっても、一生懸命販売活動に力を入れているのに「なかなか結果が出ない」という理由で誤解されてしまうのは残念な事態と言えます。そこで、このようなストレスや誤解を生まないために、私たち不動産会社が活用しているのが「営業活動報告書」です。

不動産会社によって全然違う「営業活動報告書」

営業活動報告書とは、専任媒介契約を結んだ不動産会社が、お預かりした物件を販売するために日頃どんな活動をして、それに対してどんな反響があったか、などについてまとめ、売主様に送るレポートのようなものです。

専任媒介契約では、2週間に1回は売主様に販売活動を報告しなくてはならない決まりがあります。つまり、この営業活動報告書こそが、売主様にとっては不動産会社の働きを知るための唯一の手段なのです。

そんな大切な営業活動報告書ですが、実は、不動産会社によってその扱いに結構差が見られます。たとえば、「見学の申し込みがあった」や「かなりの数の問い合わせがあった」というような場合、どこの会社も喜んで売主様に報告しますよね。

しかし、「この2週間は1度も問い合わせがなかった」なんて時はどうでしょう。「特に報告すべきこともないし、悪いことは報告しづらいから、今回の報告は見送ろう……」となってしまう会社があることも残念ながら事実です。

当然のことですが、こういった判断は売主様が不信感を抱く原因となります。どんな理由であれ、報告を怠る会社はお預かりした物件や売主様に対して真摯に向き合っている会社であるとはとても言えません。営業活動報告書の取り組み方は、売主様への向き合い方そのものであるといっても過言ではないのです。

営業活動報告について少しでも、「あれ?」と疑問に思うことがあったり、報告が少し雑だなと感じたりした経験がある売主様はいま一度、その不動産会社に大切な資産を任せていいのかを考え直してみる必要があるでしょう。

弊社ではセカンドオピニオンの相談を無料で承っています。現状に疑問や不満を感じている売主様、ぜひ一度ご相談ください。