不動産売却時の売主様のストレス その2

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前回、「売主様が住まいを売却するなかで感じる、意外なストレスがいくつかある」というお話をしました。今回も引き続き、不動産の売買において長い経験がある私たちから、よく耳にする「意外なストレス」をご紹介しましょう。

実は大きなストレスになる内見の立会い

住まいの売却活動中に「ストレスになる」という声をよく聞くのが、物件の「内見」です。空き家などを売りに出す場合は問題ありませんが、まだ売主様ご自身が暮らしている家を売りに出すという場合、内見にはかなりのストレスがかかります。

言うまでもなく、内見は売主様が現在進行形で生活を送っている空間に、見ず知らずの他人が訪れることになります。しかも、ほとんどの場合1度や2度ではなく、買主様が決まるまで不特定多数の人たちが、かわるがわる訪ねてくるのです。

自分の友達が遊びに来るというような場合でも、恥ずかしくない程度に家を片付けたり、おもてなしをしたりと、かなり疲れてしまいますよね。それが友達ではなく、「この家を買ってくれるかもしれない」という面識のないお客様であった場合どうでしょうか。少しでも素敵に見えるようにと、家具のディスプレイや掃除にはかなり気を遣ってしまいそうです。

しかも、内見は週末が多くなります。平日は仕事に追われながら内見のために掃除をして、週末は見学希望の予定が入っていれば気分転換の旅行やお出かけにも行かれない……。となれば、かなりのストレスになるのは明らかです。

さらに、前もって見学の予定が分かっているならまだしも、「明日、大丈夫ですか?」と急な対応に迫られることも珍しくありません。暮らしている住まいを売りに出す場合、売却活動が始まると我慢を強いられる生活を覚悟しなければなりませんし、その生活がどれくらい続くのかは誰にもわからないのです。

依頼する不動産会社は変更できる

このようなストレスがかかる生活は、誰でも一刻も早く終わりにしたいもの。実は、不動産会社も同じ思いなんです。売り出し期間が長くなればなるほど、売主様にも不動産会社にもストレスがかかってきます。そこで、早く買主様が見つかるように「もう少し値下げしてみませんか?」と不動産会社は売主様に提案して事態の打開を試みるのです。

値下げは買主様を見つけるための効果的な一手には違いありません。しかし、それに不服な場合、思い切って「専任媒介契約を違う不動産会社と結んでみる」というのもおススメの方法です。会社が変われば営業マンも変わります。経験豊富な営業マンなら、内見を上手にリードして、売主様の住まいをさらに魅力的に見せることができるかもしれません。

「一度任せると決めた会社を途中で変えてしまうなんて」と感じる売主様もいらっしゃるかもしれません。しかし、高額な不動産の売買は「ご縁」や「タイミング」も重要な要素。思い切って不動産会社を変えてみると、流れが変わり、良い方向に進む可能性もあります。

「専属専任媒介契約」や「専任媒介契約」の契約期間は3カ月単位で、自動的に更新することは業法違反となります。つまり、契約を結んでから3カ月経っても好ましい変化がなく、その状況にストレスを感じているとしたら、不動産会社を変更するのは自然な流れとも言えるのです。

資産の売却は最重要課題とも言えるだけに、ストレスになる要因は少しでも減らしておきたいもの。不動産会社の変更も視野に入れながら、住まいの売却について考えてみましょう。

弊社ではセカンドオピニオンの相談を無料で承っております。現状に疑問や不満を感じている売主様は是非一度お気軽にご相談ください。